環境よもやま話:5
〜産廃業者は悪者?歴史編〜
産業廃棄物、産廃処理業者この様な言葉におそらく多くの方々は良いイメージは持っておられないでしょう。その理由はまず廃棄物という言葉にあると思います。またそれを扱う業者には昔のゴミ屋やおわい屋(汚い仕事)といったイメージが重なっているのではないでしょうか。
そして不法投棄や不適正処理のマスコミ報道が拍車をかけ、よりダークなイメージを生み出していると思われます。
今回はその産業廃棄物の歴史をひもといてみたいと思います。
細かい年号や法整備は省かせていただきます。
戦後、ゴミは一般も産業関係も全て同じ扱いで、各地方自治体により埋め立てや焼却の処理が行われておりました。
しかし科学技術、産業技術の発展進歩に伴い一般ゴミと同じ処理方法では産業関係のゴミ処理に不都合が出てきた為、「産業廃棄物」という新しいジャンルが出来ました。
産業廃棄物は一般のゴミ処理場では処理が難しい為です。排出事業者責任というシステムも出来ました。すなわち自分で出したゴミは自分で始末するという事です。しかしながら、特別な処理方法を有する産業廃棄物を自前で処理する事が困難な事業者に対しては、許可を持っている専門の処理業者に処理を委託しても良い、というシステムも出来ました。これが産業廃棄物業者の始まりです。
技術革新に伴い有害性や危険性の高い産業廃棄物が発生するようになり、新しく「特別産業廃棄物」というジャンルが追加され現在に至っております。
従って産業廃棄物業者とは国で認められた特別な技術を有するエンジニア集団なのです。
私共は独自の処理技術で社会の難しいゴミ処理にチャレンジし世の中をクリーンにしていく働きの一端を担っているとの自負のもとプライドを持って仕事をさせて頂いております。
そして産廃業者には大別し二種類の業種があります。
一つは廃棄物の運搬を目的とした収集運搬業者である事も付け加えておきます。